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貨物を海外に海上輸出したい時 どのような手順で手続きを進めていくのでしょうか。小口の貨物をEMSやDHLなどの航空便で送った経験はあると思いますが、海上輸出となると個人レベルではあまり体験する機会がありません。

今回は貨物をコンテナで海上輸出するときの一連の手順と貨物の流れを説明します。

1. フォワーダーにBooking依頼をする

もしあなたが貨物を海外に輸出したい時、フォワーダーに予約の連絡をしましょう。基本的にはメールで行われます。緊急の場合 LINEのチャットで依頼される場合や電話で依頼される場合もありますが後ほど正式にメールで依頼をして頂いております。

Booking依頼に必要な情報
1. 貨物:名前・種類 (一般貨物、危険品貨物、冷蔵貨物)
2. 積み地
3. 向け地
4. コンテナのタイプ(20ft, 40ft, 40HC) & コンテナの本数
5. 貨物重量
6. 希望スケジュール
7. 希望船社
8. その他特別なリクエスト

フォワーダーへのBooking依頼の例

1. Cargo: Car Parts
2. POL: Bangkok
3. POD: Tokyo
4. Container: 40HC x 2, 20dry x 4
5. Cargo Weight: about 15ton/container
6. Schedule: ETD BKK 24th Mar
7. Carrier: TS Line
8. Remark: free time 21days

このように要点を簡潔に書いてメールにてご連絡ください。船会社のスケジュールについては別途フォワーダーにお問い合わせ下さい。

2. フォワーダーが船会社にBookingをする(スペースの確保)

頂いた予約依頼の情報を元にフォワーダーが船会社に予約依頼をします。この時に重要なのが本船のスペースです。急ぎでない場合、遅れても良い貨物の場合はスペース確保は大きな問題ではないのですが、出荷スケジュールが決まっている貨物については本船のスペースが確保できないと貨物を送ることが出来ません。

スペース確保の重要性については、こちらの記事に記載しております
良いフォワーダーの見分け方とは?現場で聞いた優良業者の4つの条件

3. Booking Confirmationを入手する

フォワーダーが本船スペースを確保出来たら船会社からBooking Confirmation(書類)を入手し、またフォワーダーからお客様にもBooking Confirmation(書類)を送られます。

この書類が発行されるまでは本船スペースは確約されていない状態です。

【Booking Confirmationの内容】
・Shipperの名前
・Cneeの名前
・本船名
・コンテナの種類・数量
・ETD/ETA
・積み地/揚げ地
・CY搬入日
・CY Cut Off Date(CY締め切り)
・船会社名
・備考

4. フォワーダーに書類を提出する

貿易実務の現場では急ぎや変更などが頻繁に行われますので上記の対応を取っていますが、正式なBooking予約では以下の書類を提出頂く事になります。

・Shipping Instruction(通称:S.I)
・Invoice
・Packing List

出荷の1ヶ月前の予約や急ぎでない案件の場合、また何度も輸出している案件の場合、最初から上記の書類を手配して頂いてから予約をして頂いたほうがスムーズです。

InvoiceとPacking Listは商取引で一般的に使われるものですが、Shipping InstructionはフォワーダーがB/Lを発行する際の元となる書類です。Shipping Instructionの記載事項は別の記事で解説します。

5. 通関・トラックの手配を依頼する

輸出通関手配

貨物を海上輸出する際には輸出通関をしなければいけません。フォワーダーに貨物情報を知らせて通関手配を事前に準備します。貨物によってはタイ政府からの書類を入手しないと、輸出が出来ない上げ地(向け地)側で通関が通らない、関税が高くなる場合があります。初めて輸出する貨物の通関につきましてはお早めにお問い合わせ下さい。

トレーラーの手配

またコンテナを工場まで持っていく為のトレーラーも必要です。港のカットオフの時間や積み込み時間を考慮して、何時にコンテナが到着してほしいかを確認しましょう。トラックもフォワーダーに依頼すれば手配をしてもらえます。

6. コンテナを手配する


お客様側からしたら依頼した日時に空のコンテナが到着しているのですが、私たちはその空のコンテナをコンテナデポから事前に取りに行っています。朝一のローディングの場合は前日の夕方に空コンテナをピックアップしておき、翌朝にお客様の工場に向かいます。

コンテナデポでは予約した船会社からのコンテナが割り当てられるのですが、コンテナの質が悪い(穴あき、汚れ、サビなど)場合があります。質の悪いコンテナが割り当てられてしまったらトラックドライバーは受け取りを拒否して、再度 新しいコンテナをピックアップするために列の後ろに並びなおさなければいけません。

タイでコンテナが時間通りに来ないという問題の背景にはこういうコンテナデポでの問題も関係しています。

7. 貨物を積み込む


一般的に貨物の積み込みはお客様によって行われます。フォークリフトを使ったり、作業員が手で直接積み込んだり、積み込み方法はお客様の貨物によってそれぞれ異なります。

トレーラーの待機時間

貨物の積み込みに時間がかかる場合、オーバータイムが発生することがあります。トレーラーの無料待機時間は主に2〜4時間です。トラック業者によって異なる場合がありますが、弊社では4時間とさせて頂いております。

VGMをフォワーダーに連絡する

VGMとは貨物の正しい重量を船社に報告するルールです。VGMの提出締め切りがありまして、締め切りまでにフォワーダーに貨物の実重量を連絡しなければいけません(誤差10%くらいならOK)。

提出方法は船会社によって異なりまして、特定のフォームにお客様のサインが必要なものや、フォワーダーがシステムで入力するだけで済むところもあります。

8. 港にコンテナを運び込む

貨物を積み終わったコンテナを港まで運びます。

CYカット(カットオフ・リターン)


港の事をCY(Container Yard)といい、予約した本船に貨物を載せるために「CYカット」という貨物を持ち込む締め切り日時が設けられております。飛行機の搭乗予約時間の締め切りのようなものです。これは「カットオフ」や「リターン」という言葉でも使われます。

CYカットは”場合によって”延長可能です。※毎回延長可能ではありません。どうしても積み込みに時間がかかる、または港まで渋滞に巻き込まれてしまう可能性があるなど。”事前に”カットオフまでどうしても間に合いそうにないと分かった場合は、フォワーダーにカットオフの延長を依頼しましょう。フォワーダーへの連絡なしにコンテナが港に遅れて到着しても受け取ってもらえませんのでご注意下さい。

9. 本船が出港する

貨物を搭載した本船がタイの港を出港します。

10. B/Lの発行

船が港を出港すると船会社よりB/Lが発行されます。主に出港日の翌日 or 2日後に発行されます。急ぎの場合はフォワーダーにご連絡下さい。まれにB/L部隊がB/L作成に忙殺されていて発行に時間がかかる場合がございますので。

B/Lの役割と取り扱いについてはこちらの記事に記載しております
B/Lについて解説!まず貿易に使われるB/Lの役割を理解しよう

まとめ

今回は輸出の一連の流れを説明しました。全体を理解していることで事前に準備しておくことや、もし問題が発生したときに備えることが出来ます。もし何かご不明点がありましたら弊社スタッフまでお問い合わせ下さい。