投稿日:2025.05.22 最終更新日:2025.05.22
北米向け海上運賃が急騰中!関税引き下げによる“駆け込み需要”が背景に

こんにちは、イーノです。
今回は中国発・北米向けの海上運賃が2025年6月から大幅に値上がりするという最新ニュースをお届けします。
前回も触れましたが、2025年4月以降、北米向けの運賃は急騰しており、ついに具体的な価格が発表されました。
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海上運賃が約2倍に!6月以降の値上げ幅とは?
6月1日からのスポットレート(大手船社発表)は以下の通りです:
米国西海岸向け:6,000ドル/40フィートコンテナ(FEU)
米国東海岸向け:7,000ドル/FEU
これは現行価格の約2倍に相当します。
参考:2025年3月末の相場
・西海岸向け:1,600ドル → 現在:2,567ドル
・東海岸向け:2,600ドル → 現在:3,567ドル
一部の船社では、6月中旬に8,000ドル/FEUまでの値上げも予定されており、2024年のような高騰が再び訪れる可能性もあります。
値上げの背景は“関税引き下げ”による駆け込み需要
今回の急騰には、米中間の関税引き下げ合意(145% → 30%)が影響しています。
90日間の猶予期間中に輸入を済ませたいという動きが、輸送需要を一気に押し上げています。
・「今のうちに仕入れたい」と考える小売・輸入業者が殺到
・工場が急ピッチで再稼働し、中国発の出荷が急増
今後の見通し:8月下旬~9月末まで高止まりか
今回の関税引き下げ期間は8月下旬までと見られており、その後は中国の国慶節(10月1日)向けのピーク需要が重なる可能性があります。
つまり、9月下旬までは運賃の高水準が続くと予想されます。
また、リスク回避のため、中国以外からの調達へと転換を進める動きも一部で始まっているようです。
今のうちにレートをチェックしよう
現在のスポットレート
・西海岸向け:6,000ドル
・東海岸向け:7,000ドル
この価格帯を「高すぎる」と感じる企業も多いですが、今後さらに値上がりする可能性もあり、最新情報のチェックは不可欠です。
物流関係者の方は、価格の推移を継続的に確認し、適切なタイミングでのブッキングをおすすめします。