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【急騰】インド発・米西海岸向け海上運賃が60%上昇!その背景と今後の見通し

【急騰】インド発・米西海岸向け海上運賃が60%上昇!その背景と今後の見通し | イーノさんのロジラジ

リード文

今回取り上げるのは、「インド発・アメリカ西海岸向けの海上運賃が過去2週間で60%近く上昇」という話題です。

物流に関わっている方、特にインド発の貨物を扱っている方にとっては注目すべき内容ではないでしょうか。

インド発アメリカ向けの運賃が…爆上がり!

この2週間で、インドからアメリカ西海岸への輸送費が50%〜60%上昇しています。

ナバシェバ港からロサンゼルス向けの予約レートは、1TEUで3,000ドル、1FEUで3,500ドルに達しています。

さらに、一部の船社では4,000ドルを超えるケースもあり、今後1ヶ月以内に「1コンテナ7,000ドルに達するかも」という予測も出ています。

なぜここまで上がったのか?

背景にあるのが、「米中間の90日間の関税冷却期間」です。

この一時的な関税緩和により、中国からアメリカ向けの貨物が急増

その影響で、アジア全体のスペースが圧迫され、インドのスペース割り当てが削減されているのです。

「中国向けがピークなので、インド積み分のスペースは減らしています。今後さらに厳しくなる見込みです。」 ──アジア系船社幹部のコメント

船社別のレート比較

船社によって運賃に差はあるものの、全体的に高水準です。

CMA CGM:$3,186 / TEU、$3,646 / FEU
Maersk:$4,141 / TEU、$4,000 / FEU
Hapag-Lloyd:$2,734 / TEU、$2,784 / FEU

直行便は実はひとつだけ!

インドからアメリカ西海岸へ直行で出るサービスは、実はOcean Network Expressの「PS3便」だけです。

このPS3便は、ナバシェバ港とピパバブ港からロサンゼルスとオークランドへ直行する唯一のルート。

その他の便はすべて東南アジア経由となっており、PS3便のスペースは非常に貴重かつ激戦です。

まとめ

・インド発米西海岸向け運賃が急騰中
・背景には中国発貨物の急増とスペース圧迫
・船社ごとのレートには差があるが全体的に高水準
・唯一の直行便「PS3便」はスペース確保が困難

輸送スペースの確保が厳しくなる中、早めのブッキングと最新の運賃情報の把握が不可欠です。

動画視聴はこちらから