投稿日:2025.09.26 最終更新日:2025.09.26
【最新】東京港の混乱長期化!青海埠頭での待機10時間超が引き起こす物流危機

2025年9月25日現在、東京港の物流混乱が深刻化しています。
特に青海公共埠頭ではコンテナ搬出に10時間以上を要するケースも発生しており、ドライバーや荷主、倉庫など物流に関わるすべての現場に影響が及んでいます。
CONTENTS
東京港・青海埠頭で何が起きているのか?
9月8日、青海公共埠頭でシステム障害が発生。
東京港ポータルでは11日に復旧が公表されましたが、実際には混乱が収まらず、7〜8時間、長ければ10時間以上の待機が続いています。
ドライバーの負担が限界に
長時間の待機により、ドライバーの残業時間が上限に達し、途中退場を余儀なくされるケースが多数報告されています。
特に問題なのは、
・9月の祝日による稼働日減少
・中国・国慶節前の繁忙期
と重なり、需給バランスが完全に崩壊している点です。
CFS貨物・倉庫業務にも影響
港からコンテナが出せず、CFS貨物のデバンニング日が確定できない事態も発生。
倉庫側もスケジュールを立てられず、現場は停滞しています。
港内・他港へのシフトが始まる
一部荷主は東京港内の別ターミナルや横浜港への輸送シフトを検討。
ただし横浜経由ではドレーコスト上昇が懸念され、物流コスト見直しが迫られています。
台風シーズンでさらなる混乱の可能性
華南地域への超大型台風上陸により、コンテナ船スケジュールの乱れによる遅延リスクも浮上。
港湾オペレーションのさらなる混乱が懸念されています。
現場の声
「改善どころか、むしろ悪化している」
22日には東京港ポータルでも外来作業の札かけ時間を短縮(15:30まで)するなど、影響が表面化しています。
企業が今できる対策とは?
・代替港(横浜・他ターミナル)利用の検討
・納期の柔軟な見直し・顧客への事前共有
・ドレージ会社との連携強化
・リスク分散を目的としたサプライチェーン再設計
まとめ
今回の東京港・青海埠頭での混乱は、単なる港湾トラブルではなく物流全体を巻き込む構造的問題です。
港の設備トラブル、ドライバー不足、労働時間制限、需要増、天候リスクが複合し、サプライチェーンの脆弱性が浮き彫りになっています。
企業はこの機会に平常時の業務設計を見直し、有事対応できる柔軟な体制づくりを進める必要があります。