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【最新】東京港の混乱長期化!青海埠頭での待機10時間超が引き起こす物流危機

【最新】東京港の混乱長期化!青海埠頭での待機10時間超が引き起こす物流危機 | イーノさんのロジラジ

2025年9月25日現在、東京港の物流混乱が深刻化しています。

特に青海公共埠頭ではコンテナ搬出に10時間以上を要するケースも発生しており、ドライバーや荷主、倉庫など物流に関わるすべての現場に影響が及んでいます。

東京港・青海埠頭で何が起きているのか?

9月8日、青海公共埠頭でシステム障害が発生。

東京港ポータルでは11日に復旧が公表されましたが、実際には混乱が収まらず、7〜8時間、長ければ10時間以上の待機が続いています。

ドライバーの負担が限界に

長時間の待機により、ドライバーの残業時間が上限に達し、途中退場を余儀なくされるケースが多数報告されています。

特に問題なのは、
9月の祝日による稼働日減少
中国・国慶節前の繁忙期

と重なり、需給バランスが完全に崩壊している点です。

CFS貨物・倉庫業務にも影響

港からコンテナが出せず、CFS貨物のデバンニング日が確定できない事態も発生。

倉庫側もスケジュールを立てられず、現場は停滞しています。

港内・他港へのシフトが始まる

一部荷主は東京港内の別ターミナルや横浜港への輸送シフトを検討。

ただし横浜経由ではドレーコスト上昇が懸念され、物流コスト見直しが迫られています。

台風シーズンでさらなる混乱の可能性

華南地域への超大型台風上陸により、コンテナ船スケジュールの乱れによる遅延リスクも浮上。

港湾オペレーションのさらなる混乱が懸念されています。

現場の声

「改善どころか、むしろ悪化している」

22日には東京港ポータルでも外来作業の札かけ時間を短縮(15:30まで)するなど、影響が表面化しています。

企業が今できる対策とは?

代替港(横浜・他ターミナル)利用の検討
納期の柔軟な見直し・顧客への事前共有
ドレージ会社との連携強化
・リスク分散を目的としたサプライチェーン再設計

まとめ

今回の東京港・青海埠頭での混乱は、単なる港湾トラブルではなく物流全体を巻き込む構造的問題です。

港の設備トラブル、ドライバー不足、労働時間制限、需要増、天候リスクが複合し、サプライチェーンの脆弱性が浮き彫りになっています。

企業はこの機会に平常時の業務設計を見直し、有事対応できる柔軟な体制づくりを進める必要があります。

動画視聴はこちらから