航路別にみるアジア圏・欧州・北米の最新運賃トレンド

船会社は貨物量が少ない週にブランクセーリングを行い、供給をあえて絞ることで運賃の下落を防ぎます。

欠便が出ると翌週の便に貨物が集中し、スペースが一気に埋まりやすくなります。

欧州向けは需要が比較的安定し、在庫調整も緩やかなため、運賃が崩れにくい状況です。

北米は在庫圧縮が続き、需要が戻りにくい状態が続いているため、市況は弱含みです。

北米向けの大型船はアジア港湾の深度や設備条件に合わず、簡単に航路転用できません。

ASEAN向けの運賃水準の低さも、大型船を回しにくい理由になっています。

アジア域内は季節要因と供給不足が重なり運賃が上昇し、北米は供給過多で軟調、欧州は欠便調整により堅調という構図が続きます。

今後は旧正月のアジア逼迫、スエズ再開による欧州の供給増、そして北米の政治リスクが市場を左右する見通しです。

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