投稿日:2025.12.09 最終更新日:2025.12.09
ZIM買収報道の行方と浮き彫りになる政治的リスク
イスラエルの海運大手ZIMに対して複数の売却提案が寄せられ、ハパックロイドの名前も挙がっています。
しかし実現を阻む地政学的な壁が大きく、M&Aは極めて難しい状況が続いています。
CONTENTS
買収提案の背景
ハパックロイドやMSC、マースクなど複数社がZIMに関心を示しており、現CEOによるMBO案も候補に含まれています。
買収が困難とされる二つの要因
- アラブ政府系ファンドがハパックロイド株を22%保有していること
- イスラエル政府の「特別株(黄金株)」規定
特に特別株は、政府承認・イスラエル国籍の経営陣維持など、売却に厳しい制約を課しています。
最も現実的な選択肢
現状で有力なのは、
- MBOによる非公開化
- 独立性を保つ形での体制維持
この二つが中心と見られています。
まとめ
今回の事例は、海運M&Aにおいて国益と資本が衝突する典型例です。
今後も状況の変化に注目が集まります。






