投稿日:2025.12.24 最終更新日:2025.12.24
北米運賃が20%急反発 年末の物流がちょっとザワついてます
年末なのに、北米向けのコンテナ運賃がいきなり動きました。
アジア発北米向けのスポット運賃が、たった1週間で約20%も上昇しています。
「え、このタイミングで?」と思った方も多いはずです。
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需要が強いわけではありません
まず最初に言っておくと、北米の荷動きが急に良くなったわけではありません。
年末なので、むしろ需要は落ち着いている時期です。
それでも運賃が上がった理由はシンプルです。
船社が供給をギュッと絞ったからです。
欠便はやっぱり効きます
今回の運賃反発の主役は、ブランクセーリングと呼ばれる欠便です。
太平洋航路では欠便が続き、スペースが一気にタイトになりました。
需要が弱くても、供給を絞れば運賃は動くという分かりやすい例です。
船社側としては、これ以上の運賃下落は避けたいという本音が見えます。
欧州は12月がピークになりつつある
一方で、欧州向けはかなり安定しています。
実はここ最近、欧州航路では「12月に一度ピークが来る」という流れが定着しつつあります。
旧正月前の前倒し出荷や、混乱を避けたい荷主の動きが重なっているからです。
これから何を見るべきか
ポイントは、この運賃上昇が一時的かどうかです。
今は明らかに船社のコントロールが効いています。
1月に入れば旧正月前の出荷が本格化します。
年明けの動き次第で、市況の見え方はガラッと変わりそうです。






