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EFインターナショナルが仕掛ける「新しい荷役のかたち」

EFインターナショナルが仕掛ける「新しい荷役のかたち」 | イーノさんのロジラジ

港での荷役といえばガントリークレーンが当たり前でした。

でも今、その“当たり前”に変化の兆しが見えてきました。仕掛け人は、横浜発の機器商社EFインターナショナルです。

イタリアのイタルグルーが日本本格進出

EFインターナショナルは、2024年4月からイタリアのクレーンメーカー「イタルグルー(ITALGRU)」の日本総代理店に就任。

ジブクレーンという聞きなれない荷役機器を武器に、港湾の現場に“選択肢”を持ち込みました。

イタルグルーは1954年創業の老舗メーカー。累計2万2000台以上のクレーンを世界に納入。 欧州を中心に港湾クレーンの実績は約230台と、名実ともにトップクラス。

ジブクレーンは以下の特徴を持つ多目的オールラウンダーです:

  • コンテナ・ドライバルク・重量貨物対応
  • 最大300トンの吊り上げ能力
  • コンテナ荷役:時速30〜38本
  • タンデム運転時:600トン対応可

「ガントリーが買えない」時代の救世主?

現在、地方港や中小港ではガントリークレーンの老朽化が深刻です。

しかし、新規導入には億単位の費用が必要で、インフレの影響も重なり、設備投資は困難。

そんな中登場したのが、コスト競争力と汎用性を兼ね備えたイタルグルーのジブクレーンです。

「まずはジブクレーンでスタートし、将来貨物が増えたらガントリー導入へ」 という段階的導入モデルが可能で、港の成長に合わせた柔軟な戦略が描けます。

荷役だけじゃない。SOCコンテナ事業も展開

EFインターナショナルは、荷主が所有・運用するShipper’s Own Container(SOC)事業も展開しています。

  • 柔軟な返却地設定
  • 航路自由度の高さ

これらの特長から、プロジェクト貨物や特殊ルート輸送での活用が拡大中です。

港湾機器の未来をつくるプレイヤーへ

ガントリー一強だった荷役の現場に、「選択肢」をもたらしたEFインターナショナル

地方港の課題と可能性を捉え、多様化する港湾の未来を切り拓いています。

今後、EFインターナショナルは地方港の成長を支えるキープレイヤーとして、さらなる注目を集めることでしょう。

動画視聴はこちらから