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カムチャツカ地震で港湾作業が中断!津波による物流への影響について

カムチャツカ地震で港湾作業が中断!津波による物流への影響について | イーノさんのロジラジ

2025年7月30日朝から物流業界がザワつきましたロシア・カムチャツカ半島沖でM8.7の巨大地震が発生し、その津波が日本にも影響を及ぼしたんです。

港が止まると、全部止まる

まず結論から。日本の主要な港が軒並み一時ストップしました。

港名 荷役作業 備考
東京港 一時停止 → 再開 本船・ゲートも中断
横浜港 停止中 南本牧CTは終日閉鎖
名古屋港 完全停止 全CT・在来船含め中止
神戸港 一時停止 → 再開 現在は通常通り
大阪港 通常運営 例外的に影響なし



そして、船も港に入れない。沖で待機苫小牧港ではスタッフ全員が3階以上に避難していたとの話もあり、リアルに“災害”でした。

津波で港が使えないと、物流現場はどうなる?

  • スケジュールが乱れる
  • 本船が港に入れない → 積み下ろしできない → コンテナ出せない。つまり納期遅れが発生してしまいます。

  • トラックの手配も無意味に
  • ゲートが閉鎖されていると、デバンのトラックを呼んでも中に入れない。その分コストが発生し、無駄が出ます。

  • フェリーも止まる
  • 観光客用のフェリーや、フェリー便を使った商流も足止め。今回は北海道で顕著でした。

津波は「物流の静脈」にダメージを与える

普段、当たり前のように荷物が届くと思っていませんか?

でも港って物流の静脈なんです。そこが詰まったら当然サプライチェーンも滞ります。

今回は「港に物理的な被害はなかった」んです。

でも“止まった”だけでダメージなんですよ。この“止まる”がキツい。

まとめ

2025年7月のカムチャツカ地震では、津波の影響で日本の主要港が一時的に機能を停止し、物流スケジュールに混乱が生じました。

この出来事から私たちが再確認すべきは、「港は止まることがある」という前提に立つことです。

そのうえで:

  • スケジュールやブッキングには“予備日”を必ず設ける
  • 荷主や顧客に対して迅速に状況を説明できる“テンプレート文”を整備
  • 船のETAを鵜呑みにせず、「本当に入港できるのか?」を常に疑うクセを持つ



今後の物流現場では、こうした柔軟な備え冷静な対応が問われます。

動画視聴はこちらから