投稿日:2025.07.31 最終更新日:2025.07.31
カムチャツカ地震で港湾作業が中断!津波による物流への影響について

2025年7月30日朝から物流業界がザワつきました。ロシア・カムチャツカ半島沖でM8.7の巨大地震が発生し、その津波が日本にも影響を及ぼしたんです。
CONTENTS
港が止まると、全部止まる
まず結論から。日本の主要な港が軒並み一時ストップしました。
港名 | 荷役作業 | 備考 |
---|---|---|
東京港 | 一時停止 → 再開 | 本船・ゲートも中断 |
横浜港 | 停止中 | 南本牧CTは終日閉鎖 |
名古屋港 | 完全停止 | 全CT・在来船含め中止 |
神戸港 | 一時停止 → 再開 | 現在は通常通り |
大阪港 | 通常運営 | 例外的に影響なし |
そして、船も港に入れない。沖で待機。苫小牧港ではスタッフ全員が3階以上に避難していたとの話もあり、リアルに“災害”でした。
津波で港が使えないと、物流現場はどうなる?
- スケジュールが乱れる
- トラックの手配も無意味に
- フェリーも止まる
本船が港に入れない → 積み下ろしできない → コンテナ出せない。つまり納期遅れが発生してしまいます。
ゲートが閉鎖されていると、デバンのトラックを呼んでも中に入れない。その分コストが発生し、無駄が出ます。
観光客用のフェリーや、フェリー便を使った商流も足止め。今回は北海道で顕著でした。
津波は「物流の静脈」にダメージを与える
普段、当たり前のように荷物が届くと思っていませんか?
でも港って物流の静脈なんです。そこが詰まったら当然サプライチェーンも滞ります。
今回は「港に物理的な被害はなかった」んです。
でも“止まった”だけでダメージなんですよ。この“止まる”がキツい。
まとめ
2025年7月のカムチャツカ地震では、津波の影響で日本の主要港が一時的に機能を停止し、物流スケジュールに混乱が生じました。
この出来事から私たちが再確認すべきは、「港は止まることがある」という前提に立つことです。
そのうえで:
- スケジュールやブッキングには“予備日”を必ず設ける
- 荷主や顧客に対して迅速に状況を説明できる“テンプレート文”を整備
- 船のETAを鵜呑みにせず、「本当に入港できるのか?」を常に疑うクセを持つ
今後の物流現場では、こうした柔軟な備えと冷静な対応が問われます。