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ベトナム発ハイテク輸出が牽引する航空貨物市場の拡大

ベトナム発ハイテク輸出が牽引する航空貨物市場の拡大 | イーノさんのロジラジ

今日はベトナムの急成長するハイテク輸出が世界の航空貨物市場にどんなインパクトを与えているのか、最新の動向をお届けします。

ハノイ発のハイテク製品が空を飛ぶ

DHL Expressが発表したところによると、2025年上半期、ハノイ発のテック関連輸出は前年比で2桁成長

それに対応する形で、DHLは週あたり300トン以上の航空貨物スペースを追加しました。


アジア太平洋地域の航空担当副社長ピーター・バーデンズ氏は、「ベトナムは地理的優位性、熟練労働力、安定した外国投資で貿易大国として台頭している」と述べ、特にハノイ周辺でのハイテク製造の急増に注目しています。

ベトナム発の航空貨物はどこへ?

Rotate社の分析によると、

・ベトナム → 北米 向け航空貨物容量:前年比+95%で2,400トン
・ベトナム → 欧州 向け航空貨物容量:+39%で4,800トン



航空会社にとって、もはや無視できない市場となっています。

地元のベトナム航空が年間8万5,000トンで最大容量を提供。

続く大韓航空はベトナム航空とMOUを締結し、韓国ーベトナム間の航空貨物回廊の開発を進めています。

なぜベトナムなのか?

サプライチェーンの多様化が進む中、ベトナムはノートPCや電子機器といったハイテク製造の新拠点として注目されています。

ベトナム情報通信省の見通し:
・2025年ICT業界総収益:1,693億ドル(前年比+11.4%)
・ハードウェア・電子機器輸出:1,485億ドル(+12.3%)

DHLが見るベトナムの未来

DHLが発表した「Trade Atlas 2025」では、ベトナムは今後5年で世界でも特に貿易成長が大きい国の1つにランクイン。

さらに、DHLグループが選定した高成長市場トップ20にも入り、東南アジアの戦略拠点として期待が高まっています。

まとめ

ベトナム発の航空貨物の動きは、サプライチェーンの変化を象徴しています。 「どこで何が作られ、どこへどう運ばれるのか」――その地図は今、塗り替えられています。

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