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香港空港が過去最高更新 でも中身を見ると結構ヤバいです

香港空港が過去最高更新 でも中身を見ると結構ヤバいです | イーノさんのロジラジ

香港空港の11月の貨物取扱量が、ついに過去最高を更新しました。

前年同月比で6%増、48万6,000トンです。

数字だけ見ると「絶好調じゃん」と思いますよね。

でも、よく見ると物流の中身がガラッと変わっています

動画視聴はこちらから

北米向けは実は減っています

まず大事なポイントです。

今回の過去最高は、北米向けが伸びたからではありません。

むしろ、北米向けは減っています。

理由ははっきりしていて、アメリカの関税政策です。

2025年に入ってから、小口貨物への課税や、いわゆるデミニミスルールの撤廃が続きました。

その影響で、中国系ECを中心に、北米向けの航空貨物は勢いを失っています。

それでも過去最高になった理由

じゃあ、なぜ全体では過去最高なのか。

答えはシンプルです。

行き先が変わったからです。

北米の代わりに、欧州、中国本土、そしてインド向けの貨物が一気に増えました。

越境ECのプレーヤーたちは、「アメリカがダメなら他へ」という動きをかなり本気で進めています。

香港空港は、米国依存のハブから「多方面型ハブ」へ変わり始めています。

インドが地味に効いています

特に見逃せないのがインド向けです。

製造拠点の分散で、部材輸送が増えています。

それに加えて、インド国内の消費も確実に伸びています。

「脱中国」と言われがちですが、実際は中国+インド+欧州という複線型の動きです。

運賃が上がっているのも納得

貨物が増えれば、当然ですが運賃にも影響が出ます。

冬ダイヤでベリースペースが減る時期に、欧州や他地域向けの需要が重なりました。

その結果、北米向けも含めて航空運賃は高止まりしています。

2026年を見据えて何を考えるか

短期的には、この流れは春節前まで続きそうです。

ただ、中身は完全に入れ替わっています。

これから重要なのは、特定の国やレーンに依存しない物流設計です。

「量が増えた」だけで安心せず、「どこ向けが増えているのか」を見ておく必要があります。

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