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スエズ運河は本当に戻ってくる?エジプト・ソフナ港新ターミナルが示す変化

スエズ運河は本当に戻ってくる?エジプト・ソフナ港新ターミナルが示す変化 | イーノさんのロジラジ

今日は、エジプトのソフナ港で新しいコンテナターミナルが動き出した話と、そこから見えてくるスエズ運河回帰の流れについて、少しラフにお話ししていきます。

動画視聴はこちらから

ソフナ港って、実はめちゃくちゃ重要な場所です

まず舞台となるソフナ港ですが、ここはスエズ運河の南側、紅海の入り口すぐという超一等地にあります。

2026年1月15日、このソフナ港でRSCT(Red Sea Container Terminals)という半自動化コンテナターミナルが稼働しました。

運営しているのは、

  • ハチソン・ポーツ
  • CMAターミナルズ
  • COSCOシッピング・ポーツ

という、世界トップクラスの港湾オペレーター連合です。

ハチソンだけでもエジプト投資は約18億ドル規模と言われています。

港のスペックが本気すぎる件

このターミナル、水深は18メートルあります。

つまり、超大型コンテナ船でも余裕で入れます。

処理能力も、第1フェーズで年間170万TEU、将来的には350万TEUまで拡張予定です。

正直、「新しい港ができました」レベルの話ではありません。
最初から“ハブ港”として作られているのがポイントです。

ここで出てくるのがスエズ運河回帰の話

ご存じの通り、2023年後半から紅海情勢が悪化して、船はずっと喜望峰回りでした。

遠いし、燃料食うし、スケジュールもぐちゃぐちゃですよね。

でも最近、潮目が変わり始めています。

Drewryのデータでは、2026年1月11日までの1週間でスエズ運河を通ったコンテナ船は26隻
これは直近5週間で最多です。

  • マースクが一部サービスをスエズへ戻す
  • CMA CGMも段階的に復帰
  • Gemini Cooperationもこの流れに乗る可能性

完全復活ではないですが、「戻る船が増えてきた」のは事実です。

なぜ今戻れるのか?その裏側

ここが一番大事なところです。

エジプト政府はスエズ運河経済特区(SCZone)という国家プロジェクトを進めています。

ソフナ港は、

  • 内陸工業地帯
  • 高速道路
  • 鉄道網

最初からセットで作られています。

さらに、紅海のソフナと地中海側を結ぶ高速電気鉄道も建設中です。

これ、実質「陸のスエズ運河」ですよね。

喜望峰回りがキツくなってきた現実

安全面だけじゃありません。

喜望峰回りは、

  • 燃料コスト増
  • 航海日数増
  • ETSなど環境コスト増

とにかくお金がかかります。

「多少リスクがあっても、最短ルートに戻したい」
そう考える船社が増えているのは、正直かなり自然な流れです。

これから何が起きそうか

短期的には、スエズ利用船はゆっくり増えると思います。

それによって、
アジア―欧州のリードタイム短縮
実質的なキャパ増
が起きます。

つまり、運賃には下押し圧力がかかりやすくなります。

ただし、中東情勢は相変わらず不安定です。

なので船社は、
「スエズも使うし、ダメならすぐ喜望峰」
というハイブリッド運用を続けるでしょう。

まとめると

今回のポイントは、
「スエズが完全に安全になった」ではなく「選択肢が増えた」ことです。

ソフナ港のような高規格ハブがあるからこそ、船社は柔軟なルート設計ができるようになっています。

今後は、
運河単体ではなく、港+鉄道+内陸物流
このセットで海運市況を見ていく必要がありそうですね。

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