投稿日:2026.01.22 最終更新日:2026.01.22
ONEの欧州直航終了、正直どう見る?釜山シャトル再編のリアル
今回のONEの発表、業界にいる人ほど「ついに来たか」と思ったんじゃないでしょうか。
結論から言うと、これはコスト削減でも撤退でもなく「品質回復を最優先した再編」です。
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何が変わるのかをまず整理しよう
2026年度から、日本発ヨーロッパ向けの直航サービスが終了します。
これまでONEは北米・欧州・アジアを一気につなぐ「振り子配船」をやっていましたが、これをやめます。
代わりにどうなるかというと、日本の貨物はまず釜山へ行き、そこから欧州向けの母船に積み替えられます。
そのために新設されるのが、
- Japan Shuttle East
- Japan Shuttle West
という週2便の釜山シャトルです。
東京・名古屋・神戸と釜山を高頻度でつなぐ、完全なフィーダー設計ですね。
なぜ振り子配船をやめたのか
理由はかなり現実的です。
振り子配船は効率はいいですが、
- 欧州港でストが起きる
- 港湾混雑が発生する
- 紅海情勢が悪化する
こうしたトラブルがあると、その遅れが日本発着便まで全部ズルズル影響します。
実際、ここ数年は「何が遅れているのか分からない」という状態が続きました。
ONEとしては、
遅延リスクの高い欧州を切り離して、他航路を守る
という判断をしたわけです。
これはONEだけの話ではなく、
MaerskとHapag-LloydのGemini Cooperationも、完全にハブ&スポーク型を採用しています。
荷主目線での本音ポイント
正直、荷主が一番気にするのはここですよね。
- リードタイムは本当に伸びないのか
- 釜山でちゃんとつながるのか
ONEは、釜山からロッテルダムなどへ直航するFE4サービスなどを用意し、
輸送日数は現行と同等水準を維持できるとしています。
ただし、評価はこれからです。
ポイントは「机上の設計」ではなく「実運用での釜山接続品質」です。
天候不順や繁忙期でも、
- シャトルが遅れないか
- 積み替えが詰まらないか
ここが崩れると、一気に不満が出ます。
実はポジティブな面もかなり大きい
今回の再編、悪い話ばかりではありません。
注目すべきは、日本からインド・パキスタン向け直航の「JTIサービス」が新設される点です。
これは明らかに、
チャイナ・プラス・ワンを本気で取りに行く動きです。
南アジア向けは、これまで乗り継ぎや遅延が多かっただけに、
- 輸送日数の短縮
- スケジュールの読みやすさ
この改善はかなり大きいです。
日本港の立ち位置はどう変わるのか
長い目で見ると、日本の主要港は、
「基幹航路の寄港地」から「高品質フィーダー拠点」へ役割が変わっていきます。
直航は減るが、定時性と予測可能性は上がる。
価格勝負ではなく、
確実に届く物流をどう作るか。
ONEの今回の決断は、その方向に大きく舵を切った象徴的な動きだと思います。






