HPS Trade, a distribution agent
that accelerates business locally in Asia

MENUCLOSE

column

ONEの欧州直航終了、正直どう見る?釜山シャトル再編のリアル

ONEの欧州直航終了、正直どう見る?釜山シャトル再編のリアル | イーノさんのロジラジ

今回のONEの発表、業界にいる人ほど「ついに来たか」と思ったんじゃないでしょうか。

結論から言うと、これはコスト削減でも撤退でもなく「品質回復を最優先した再編」です。

動画視聴はこちらから

何が変わるのかをまず整理しよう

2026年度から、日本発ヨーロッパ向けの直航サービスが終了します。

これまでONEは北米・欧州・アジアを一気につなぐ「振り子配船」をやっていましたが、これをやめます。

代わりにどうなるかというと、日本の貨物はまず釜山へ行き、そこから欧州向けの母船に積み替えられます。

そのために新設されるのが、

  • Japan Shuttle East
  • Japan Shuttle West

という週2便の釜山シャトルです。

東京・名古屋・神戸と釜山を高頻度でつなぐ、完全なフィーダー設計ですね。

なぜ振り子配船をやめたのか

理由はかなり現実的です。

振り子配船は効率はいいですが、

  • 欧州港でストが起きる
  • 港湾混雑が発生する
  • 紅海情勢が悪化する

こうしたトラブルがあると、その遅れが日本発着便まで全部ズルズル影響します。

実際、ここ数年は「何が遅れているのか分からない」という状態が続きました。

ONEとしては、
遅延リスクの高い欧州を切り離して、他航路を守る
という判断をしたわけです。

これはONEだけの話ではなく、
MaerskとHapag-LloydのGemini Cooperationも、完全にハブ&スポーク型を採用しています。

荷主目線での本音ポイント

正直、荷主が一番気にするのはここですよね。

  • リードタイムは本当に伸びないのか
  • 釜山でちゃんとつながるのか

ONEは、釜山からロッテルダムなどへ直航するFE4サービスなどを用意し、
輸送日数は現行と同等水準を維持できるとしています。

ただし、評価はこれからです。

ポイントは「机上の設計」ではなく「実運用での釜山接続品質」です。

天候不順や繁忙期でも、

  • シャトルが遅れないか
  • 積み替えが詰まらないか

ここが崩れると、一気に不満が出ます。

実はポジティブな面もかなり大きい

今回の再編、悪い話ばかりではありません。

注目すべきは、日本からインド・パキスタン向け直航の「JTIサービス」が新設される点です。

これは明らかに、
チャイナ・プラス・ワンを本気で取りに行く動きです。

南アジア向けは、これまで乗り継ぎや遅延が多かっただけに、

  • 輸送日数の短縮
  • スケジュールの読みやすさ

この改善はかなり大きいです。

日本港の立ち位置はどう変わるのか

長い目で見ると、日本の主要港は、
「基幹航路の寄港地」から「高品質フィーダー拠点」へ役割が変わっていきます。

直航は減るが、定時性と予測可能性は上がる。

価格勝負ではなく、
確実に届く物流をどう作るか。

ONEの今回の決断は、その方向に大きく舵を切った象徴的な動きだと思います。

CONTACT US

アジアから、世界を動かせ。

  • CONTACT US
  • CONTACT US
  • CONTACT US
  • CONTACT US
  • CONTACT US