投稿日:2026.02.12 最終更新日:2026.02.12
LNG船が絶滅?日本の造船は復活できるのか
今回のテーマは、日経新聞が報じたLNG運搬船建造能力の「絶滅」問題です。
正直かなりショッキングな内容です。
実は日本国内では、LNG船を新しく造る力が事実上なくなっていると言われています。
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LNG船が絶滅とはどういうことか
国内で最後にLNG船が建造されたのは2019年です。
それ以降、日本の造船所からLNG船は一隻も出ていません。
問題はドックが空いていないという単純な話ではありません。
特殊タンクやエンジンメーカーなどサプライチェーンそのものが途切れてしまっている状況です。
つまり技術と供給網がセットで失われているということです。
なぜ今復活が議論されるのか
背景には大きく二つの理由があります。
- 電力需要の急増
- 地政学リスクの高まり
政府試算では2034年度の電力需要は約8524億キロワット時に増える見込みです。
再エネや原発が計画通りに進まない中、現実的には天然ガス火力への依存が続きます。
日本は天然ガスの98%を輸入に頼っており、すべてを船で運んでいます。
海外依存のままで大丈夫か
現在、日本の船主の発注は中国や韓国の造船所に流れています。
中国向けは全体の3〜4割に達しています。
有事の際に引き渡しや整備が止まれば電力供給は不安定になります。
これは単なる産業政策ではなく安全保障の話です。
再生ロードマップは現実的か
政府は3500億円規模の支援を打ち出し、2035年までに国内建造量倍増を目指しています。
2026年春頃にはLNG船復活の方向性が示される見込みです。
ただし一度失われた技術を取り戻すには時間とコストがかかります。
韓国や中国は圧倒的な建造量でコスト競争力を持っています。
コストを誰が負担するのか
日本で再び建造する場合、船価は当然高くなります。
- 電力会社
- ガス会社
- 政府支援
この負担をどう分担するかが最大の論点です。
経済合理性だけでなくエネルギー安全保障という観点で国内回帰が進む可能性があります。
LNG船の復活は造船業の問題ではなく、日本の電気を守るための選択です。
まさに今が分岐点と言えるでしょう。






