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【物流DX】海コン陸送の常識が変わる?匿名マッチングという新しい選択肢

【物流DX】海コン陸送の常識が変わる?匿名マッチングという新しい選択肢 | イーノさんのロジラジ

最近の海コン陸送まわりのニュースで、個人的に「これは面白いな」と感じたサービスがあります。

それが、ロジテクノサービスとXグラビティが始める海上コンテナ陸送に特化したマッチングプラットフォームです。

正直、これは現場の「あるある」をかなり分かっている設計だと思います。

動画視聴はこちらから

そもそも、どんなサービスなのか

この「海コンマッチング」は、荷主やフォワーダーと、実際に走るドレージ会社を直接つなぐためのサービスです。

やっていること自体はシンプルです。

  • 荷主側が、運びたい海コン案件を登録する。
  • ドレージ会社側が、空車や対応可能日を登録する。
  • 条件が合えばマッチング成立。

ただし、ここが最大のポイントです。

マッチングが成立するまで、お互い匿名なんです。

条件が合って「よし、やりましょう」となった段階で、初めて会社名が開示されます。

その後はプラットフォームを介さず、直接やり取りする仕組みです。

料金は月額6,600円で、初期費用は無料。

しかも、2月中の登録なら3か月無料という、なかなか攻めたキャンペーンも打っています。

なぜ今、こういうサービスが必要なのか

理由はシンプルで、海コン陸送がもう限界に近いからです。

ドライバー不足と2024年問題

まず一つ目は、ドライバー不足です。

ここに時間外労働の上限規制、いわゆる2024年問題が重なっています。

「とりあえず残業で何とかする」という時代は、もう終わりました。

さらに、本船の遅延や港の混雑が当たり前になり、急な再配車がほぼ不可能になっています。

フォワーダー側も、ドレージ会社側も、正直かなり疲弊しています。

多重下請け構造のしんどさ

もう一つの問題が、日本の運送業界に根付く多重下請け構造です。

元請け、二次、三次と仕事が流れるたびに、マージンが抜かれます。

実際に走るドレージ会社からすると、「忙しいのに利益が残らない」という状況になりがちです。

とはいえ、中小の運送会社が自力で荷主営業をするのは、なかなか難しいのも現実です。

匿名だからこそ動ける、という発想

このサービスで一番うまいなと思ったのが、匿名設計です。

既存の協力会社がいる中で、「他も探しています」と堂々と言えるでしょうか。

正直、言いづらいですよね。

匿名なら、そういったしがらみを一旦脇に置いて、条件だけでフェアに探せます。

これは、日本の商習慣をちゃんと理解した設計だと思います。

匿名で需給を見える化し、成立後は直接取引へ。多重下請けを壊すための、かなり現実的な仕組みです。

将来的に面白くなりそうなポイント

将来的には、輸出と輸入のコンテナを組み合わせる構想もあるようです。

いわゆるコンテナのラウンドユースですね。

輸入後に空で返すコンテナを、そのまま輸出に使えれば、

  • ドレージ効率アップ
  • コスト削減
  • CO₂削減

全部同時に狙えます。

データが集まれば、ここは一気に化ける可能性があります。

まとめ:これは「配車DX」ではなく「構造DX」

この海コンマッチングは、単なる配車ツールではありません。

ドライバー不足、2024年問題、多重下請けという、日本の物流が抱える構造問題そのものに切り込んでいます。

うまく回り始めれば、現場のストレスは確実に減るはずです。

このサービスが「一時的な話題」で終わるのか、それとも業界の標準になるのか。

今後の広がりを、しっかり見ていきたいですね。

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