投稿日:2026.01.28 最終更新日:2026.01.28
SCFI 3週続落 いよいよ下落トレンドがはっきり見えてきた
正直なところ、今回のSCFIの動きは「ああ、やっぱり来たか」という印象です。
年明けは比較的踏ん張っていましたが、春節を前にして、運賃市況は一気に下方向へ傾いてきました。
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SCFIが3週連続下落 1,500ポイント割れ
1月23日に発表されたSCFI総合指数は、前週比7%安の1,458ポイントでした。
これで3週連続の下落となり、約1か月半ぶりに1,500ポイントを割り込んだ形です。
これまで比較的底堅かった中東航路や地中海航路まで下がってきた点を見ると、今回の下落は局地的ではなく、市況全体のトーンが明確に弱含みに転じたと考えてよさそうです。
指数が3週続けて下がる局面は、実需が追いついていないサインと見られます。
航路別に見ると「全面安」がはっきり
北米西岸向けは40フィート当たり2,084ドルで、前週比5%の下落です。
東岸向けも9%安の2,896ドルとなり、6週ぶりに下落へ転じました。
年始にかけて船会社が積み上げてきた値上げ分は、ここでほぼ吐き出された格好です。
欧州向けも弱く、北欧州は20フィート当たり1,595ドル、地中海向けは2,756ドルまで下がっています。
特に目立つのが中東航路で、24%安の1,288ドルと急落しました。
南米西岸向けも939ドルとなり、昨年以来初めて1,000ドルを割り込んでいます。
- 北米は値上げ分が解消
- 欧州は需要回復が鈍化
- 中東は供給過剰が一気に表面化
原因は春節前需要の「早すぎる失速」
今回の下落を一言で言うと、春節前の駆け込み需要が想定より早く終わったということです。
例年であれば1月下旬まで出荷が続きますが、今年は1月中旬を過ぎたあたりから、荷動きが急速に鈍化しました。
船会社は減便やブランク・セーリングで供給を絞ってきましたが、それを支えるだけの実需がついてこなかった、というのが実態でしょう。
構造問題としての「供給過剰」は依然継続
もう一つ見逃せないのが、新造船の竣工が続いている点です。
スポット運賃が下がっている一方で、船腹供給は高水準のまま推移しています。
特に中東航路の24%下落は、配船調整が需要減に追いついていないことを象徴しています。
市況が弱い中でも船は増えている。
この構造が変わらない限り、運賃が大きく反発する材料は見つけにくい状況です。
今後の見通しと注意すべきポイント
短期的には、春節期間から2月後半にかけて、さらに閑散期色が強まるでしょう。
運賃は弱含み、もしくは横ばいで推移する可能性が高そうです。
ただし注意したいのは、船会社が市況防衛のために、春節明け以降、欠便を一段と強めてくる可能性です。
運賃は下がっているのに船が来ない、スペースが取れないという、よくある展開が再び起きるかもしれません。
単純に「安いから今がチャンス」と判断するのではなく、供給調整の動きと合わせて市況を見る必要がありそうです。






